転職を考えているけれど、自分に向いている仕事がわからない。
求人を見ても、どれが自分に合っているのか決められない。
面接で「あなたの長所は何ですか」と聞かれても、何も思いつかない。
そんな相談を受けることがあります。
自分に向いている仕事を探そうとすると、まず「何が得意か」「どんなことができるか」を考えますよね。
でも、考え過ぎてるときや、自信をなくしているときに、得意なことを聞かれてもなかなか答えられないものです。
「人よりできることなんてありません」
「これくらい、誰でもできますよね」
「仕事で褒められたことも思い浮かびません」
そんなふうに、自分の中にあるものまで小さく見えてしまいます。
そんなとき、仕事の話から少し離れて、こんなことを聞いてみます。
仕事じゃなくていいんだけど、何をしているときが好き?
得意なことがわからなくても、好きなことなら話せる場合があるからです。
好きなことの中には、その人らしさが隠れています
たとえば、「お菓子作りが好き」という方がいたとします。
ここで「お菓子を作れるなら、パティシエが向いている」と、すぐに仕事へ結びつけるわけではありません。
大切なのは、何を好きかだけではなく、どうして好きなのかを聞いてみることです。
「新しいレシピを見つけると、作ってみたくなるんです」
「前よりきれいにできるとうれしい」
「家族や友達がおいしいと言ってくれるのが好き」
こんな言葉が出てきたら、
その中にはたくさんの、その人らしさが見えてきます。
新しいことを知り、試してみるのが好き。
少しずつ上達していくことに喜びを感じる。
途中で投げ出さず、完成まで丁寧に取り組める。
そして、自分がしたことで誰かが喜んでくれるとうれしい。
本人にとっては、ただ好きでやってきたことかもしれません。
でも話を聞いていくと、好奇心や向上心、丁寧さ、継続する力、人に喜んでもらいたい気持ちが見えてきます。
それは、仕事を選ぶときにも大切なヒントになります。
「好きなこと」を、そのまま仕事にしなくてもいい
ここで誤解してほしくないのは、好きなことは必ず仕事にしなければならない、という話ではないことです。
お菓子作りが好きだからといって、お菓子に関わる仕事だけが正解ではありません。
見つけたいのは、好きなことそのものよりも、その中のどんな時間や感覚が好きなのかです。
新しいことを覚えるのが好きなのか。
一人で集中して作業するのが落ち着くのか。
人と話しながら進めるほうが楽しいのか。
誰かの役に立ったと感じるとうれしいのか。
結果が目に見える仕事が好きなのか。
好きな理由がわかると、自分が仕事に何を求めているのかも少しずつ見えてきます。
職種名だけを見て「向いているか、向いていないか」と考えるより、自分が心地よく働ける環境や、やりがいを感じる場面から仕事を探せるようになるのです。
自分では「長所」と思っていないことが、強みになる
自分の長所は、自分にとって当たり前すぎて気づきにくいものです。
毎日普通にやっていることを、わざわざ長所だとは思いませんよね。
だから、「あなたの強みは何ですか」と聞かれても、急には出てこないのです。
でも、好きなことについて話しているときは、どんなことを大事にしているのか、どんな工夫をしているのか、何に喜びを感じるのかが自然に言葉に表れます。
その何気ない言葉の中に、自分でも知らなかった強みが見つかることがあります。
面接で長所を聞かれたときも、どこかで見つけた模範解答を言うより、実際の経験から見つけた言葉のほうが、ずっと自分らしく話せます。
「私は継続力があります」と言うだけではなく、好きなことをどんなふうに続けてきたのかを話せれば、その人らしさも伝わります。
向いている仕事がわからないときは、一人で答えを出そうとしなくて大丈夫
転職を考えていると、早く次の仕事を決めなければと焦ってしまうことがあります。
けれど、焦っているときほど、給与や勤務時間などの条件だけを見て、自分の気持ちが置き去りになりがちです。
もちろん、生活のための条件は大切です。
そのうえで、
「どんなときに楽しいと感じる?」
「どんな作業なら、あまり苦にならない?」
「人からどんなことを頼まれることが多い?」
「これまで、どんなときにうれしかった?」
そんな話もしてみると、自分に合う仕事を考える手がかりが見つかるかもしれません。
月子では、「この仕事にしたほうがいい」と答えを決めることはしません。
仕事とは関係がないように思える趣味の話や、昔好きだったこと、日常の何気ない出来事も聞きながら、その方の中にある大切なものを一緒に探していきます。
自分に向いている仕事がわからない。
自分の長所も、何をしたいのかもわからない。
そんな状態のままでも大丈夫です。
答えは、まだ見つかっていないだけかもしれません。
一人で考えていると同じところをぐるぐる回ってしまうときは、まず、あなたの好きなことから聞かせてくださいね。
向いている仕事も、自分の強みも、すぐに答えが出なくて大丈夫です。対面、オンラインでお話を伺いながら、あなたらしく働くためのヒントを一緒に見つけていきます。









